キラキラプリキュアアラモード感想文

まえがき


お久しぶりです。
現在このブログの文章は一気に書いているという訳ではなく、体調が許すときにちまちまと時間を見ながら書いているので、スタートの時間からゴールの時間までにかなりのタイムラグが発生するからです。ただ、なるべく更新だけはしていきたいと思っているので今後も気長にお付き合いください。

今回は「キラキラプリキュアアラモード」を取り上げていきたいと思います。前々作のプリンセス、前作の魔法使いときて今回はお菓子をテーマにしたプリキュアということで現代日本の日常を淡々と守るというスタンスからもう一つ下地を加えていくスタイルは今作でも継続されているようです。

なお、*1*2という単語はNGでお願いいたします(笑)

 

1. キャラクター紹介
宇佐美いちか
海外で働いている母親がおり、空手家の父親と二人暮らし。料理やお菓子作りが好きだがなかなか上手くいかない。しかし、母親への気持ちを込めて作ったお菓子が認められキュアホイップに。

上記では身も蓋もないがそれ以上特徴らしい特徴はない(「歴代ピンクと比較して突出していることが無い」という表現でもいいか)のでこれぐらいの文章量で勘弁してください。

有栖川ひまり
スイーツを科学的にアプローチするという特色のある内気でかなり小柄な子。
中の人はまいんちゃん(笑)
塾なども行っており頭はよい。プリキュアというと少しなりとも家庭状況が描かれたりするが、このキャラクターはプリキュア史上初一切そういった描写が無い。一応家はあり部屋が存在することだけは確認されている。

立神あおい
上記二人と同じ学校に通うバンドのボーカル。だがネタ的には上記二人を完全に上回るスペックの持ち主。立神コンツェルンの一人娘でお嬢様。

物語の中でバンドをやりたいという情熱が親を動かし、立神コンツェルンは兄弟同然に育てられた執事の水島が跡取りとなる事になった。水島との関係性も気になるところ。

正直バンドか菓子屋かどっちかにしろと思わないこともない。ちなみに見た目に反して頭が良く、いちかは同類(勉強は苦手)と思っていたらしく勝手にショックを受けていた。

琴爪ゆかり
高校2年生。あきらと同じ学校に通っている。何もかも完璧にこなすが自身はそれが退屈だと思っている。要するに刺激が欲しくてプリキュアになったとも言える……(苦笑)性格は猫のように気まぐれだが、なぜか人心掌握にとても優れチームの中でも常に冷静さを保っている。
最終回後は海外留学へと旅立つ。

剣城あきら
妹が病弱のため両親と離れ祖母の家から高校に通っている一見するとイケメン青年の様だが女子高生。ゆかりと同じ学校に通い、ゆかり同様に人気がある。
妹のことを極度に溺愛して将来は医師を目指している。
春映画では前々作の七瀬ゆいに壁ドンするなど誤解される挙動も見せる。

キラ星シエル
6人目のプリキュア。フランス帰りの天才パティシエで正体はいちご山の妖精キラリン。お菓子作りを極めるためにフランスに渡り、そこで妖精から人間となった。


いちご坂に店を構え、いちか達からもあこがれの存在として描かれていたが、本来プリキュアになる事にあこがれておりプリキュアに変身したいちか達に逆に弟子入りすることになる。


双子の弟ピカリオ(後述)と共にフランスに留学したが修行先で弟と喧嘩別れしてしまったことや、その後の弟の苦悩を知り、悔やんでいた。その事が後述するビブリーへの対応へ繋がっていくことになる。最終的にはピカリオと二人そろってコンクールで賞を取るような仲良し姉弟になっている。

黒樹リオ
今回の改心枠その1。ノワールの手下でジュリオと黒樹リオという名を使い分けプリキュアたちの心の闇に付け込もうとするが返り討ちにあってしまう悲しい子。


本来はいちご山の妖精キラリンの弟でピカリオという名前を持っている。前述の通りキラリンとともにフランスに留学したが一向に芽が出ず、キラリンが人間になって有頂天になったのを目の当たりにして逃げだし、そこをノワールに付け込まれた。


ジュリオから浄化された後も悪態をついていたが、姉のピンチに身を挺して姉をかばいそれがきっかけでキラリンはキュアパルフェとなるも、ピカリオは一種の仮死状態になりフェードアウト。物語終盤でプリキュアたちのピンチに復活しプリキュアへと変身する(正式ではないが)。

ただ、その後も悪に染まったことを気にしており姉の為に一人旅立とうと考えるも、キラリンの説得で姉弟そろってパティシエとしての道を進んでいくことを決めた。

ビブリー
今回の改心枠その2。ノワールの手下で常にイルという人形を離さずに持っている少女。ジュリオとは違い力押しでプリキュアと対峙するもことごとくやられる。


最初のころはジュリオと同じ空間にいたようだが途中から完全に一人ぼっちの空間から出撃していたことになる。実は彼女は100年前のいちご坂で身寄りのない子どもで、そこをノワールに見いだされた過去がある。(なぜ一人で彷徨っていたのかは不明)裏を返せばノワールしか頼れる人がいないということ。

度重なる敗北によりノワールから見放され、自暴自棄に陥るがそんな彼女に手を貸したのがフランスで弟を救えなかったキラ星シエルとプリキュアの仲間達だった。

浄化後はキラ星シエルのスイーツ店やキラパティなどで働きながら生活している。またジュリオとも再会し、姉弟の成長を見守る。最終的には後述するペコリンのスイーツショップで働く姿が目撃されている。

ペコリン
モフルンに続く奇跡の妖精枠。いちご山の妖精の中では年が若く、少し太め。


キラキラル判定員にしていちかとのファーストコンタクトによりこの物語は始まり、いちご山のスイーツショップのパティシエとしてこの物語は終わるこの物語の最重要キャラクター。

いちご山の他の妖精たちと同様にお菓子作りを極めて、伝説のパティシエであるプリキュアになりたいと、日夜スイーツづくりに精を出している。プリキュアの妖精史上、全く喋らない回がある。序盤途中から出番が著しく少なくなり、ピーク時には前述のように全くセリフの無いこともあったがピカリオが仮死状態になっていた際には毎日見舞いに行き、仲間入りしたビブリーからも可愛がられ、絶えずスイーツづくりの研究をし、生きとし生けるものすべてに対応したスイーツを作れるようになるなど確実に技術面でも精神面でも成長し、中盤後期では一度だけ人間体に。

その時はプリキュアを守るため力を使い、すぐに妖精に戻ってしまったが終盤大好きのない世界にて孤軍奮闘して人間体、さらにはプリキュアに変身!「キュアペコリン」

最終回ではいちか達が去ったいちご山で少し成長した人間体ペコリンがペコリンパティスリーを開き、ビブリーとともにいちご山を見守っている。(人間体ペコリンは別にふとましい体型はしていない)

2. ストーリーの流れ


プリキュアとなった5人がいちご坂でキラキラパティスリーという菓子屋を経営し、ノワールの刺客を退けていくという労働基準法何やってんだみたいな忙しい内容。
でも、プリキュア5のりんちゃんさんもいろんなことを掛け持ちしていたので、それを踏襲しているといえばそれでだが……。

基本的にこの項を書く際にはWikipediaを見て、自分の記憶と逢ってるか答え合わせをするんだけど、アレね。このシリーズのWikipediaは注釈もあるけどやや過剰気味だね(苦笑)ここまで詳しくまとまった説明書かれると、そっちを見て、どうぞ。としか言えない(笑)
ただまぁ、敵が襲ってくるそもそもの要因が大人の愛憎劇だったことには結構驚いたよね。出てくるキャラ的にもそんな感じしなかったから。だからプリキュアは恋愛禁止なのか……(小声)

3. 考察
自分で文字を打ち込みながら毎作思うけど、今回は考察部分のほとんどがキャラクターに対して。
特にこのプリキュアは結構お菓子の作り方とかも推してたから、そこに興味がないと登場人物に共感できないというかなんというか……。

印象としては主要キャラクター5人組+1っていうのは一年で周すには人数的に難しいのが第一か。正直ひまりやゆかりさんは生活などの描写が薄かったし、あきらさんもあきらさんそのものというより妹のみくちゃんが主役の回がほとんどだった印象がある。キラパティ+個々のやりたいこと+敵との闘いを毎回話に盛り込むのはかなり大変な作業だったことが伺える。

それに加えてキラリン、ピカリオ、さらにはビブリーにまで仲間にするためのエピソードを加えたから「家の描写が一切ないひまり」

「一話全く喋らないペコリン」などのある意味で迷シーンを生み出してしまった。
ただ、キャラクター的には今までになかったタイプのキャラクターを多く投入し、あきらさんに対しては「夢女児」なる単語まで出てきたのは宝塚出身の声優さんならではのキャスティングだろう。

また、前作では数年後の姿が描かれていたが主人公である春野はるかに限定されていたが、今回のシリーズでは登場人物ほぼ全ての数年後が描かれている点にも注目したい。この原稿を書いているのはその次の次のシリーズの夏休み終わり(2019年9月8日)ぐらいなので単に次作の「はぐっとプリキュア」での演出とリンクさせるために行っていたのかも知れないが、今見ている「スタートウィンクルプリキュア」がどのようにエピローグを描くのかによってもこの「数年後を描く」の意味は変わってくるのかもしれない。

物語の感想としてはとにかく主役がいちかからキラリン、最後はペコリンと大きく変わっているように見えた。話に登場人物が多いせいか主役であるキャラクター以外がほとんどしゃべらない。それは物語で主人公を明確にする意味では必要なことなんだけど、このプリキュアではそのギャップがあまりにも大きく描かれすぎていたし、最終的にペコリンの成長譚に話がすり替わっているのはペコリン好きな自分としてはうれしいが、市中にはキュアペコリンやペコリン人間体の画像は少ない……。