魔法つかいプリキュア感想文

まえがき

皆さん、お久しぶりです。


特に待ってはいないでしょうが、4年ぶり?にこのブログの更新をさせていただくことになりました。以前とは文章のニュアンスや表記の方法が乱雑になるかもしれませんが、大目に見てやってください。4年間更新はしていませんでしたがだらだらとプリキュアは見続けておりました。途中怪しい部分も多々あったけど……。そんなわけで、また一つよろしくお願いします。

1、 キャラクター
朝比奈みらい・十六夜リコ・モフルン・はーちゃん(キュアフェリーチェ)


今回のプリキュアは中盤まで2人構成で、後半3人というそれまでのグループ制とは少し違った構成になっている。プリキュア自体もヒーローものによくあるタイプチェンジを駆使して戦うシーンが序盤は多かったがキュアフェリーチェ加入以降はスタンダードなスタイルで戦うシーンが多かったように思われる。

みらいは中学生になってもモフルンと名前を付けたクマのぬいぐるみを始終持っている以外は普通の中学2年生。

対するリコは魔法界ではエリートの家系に生まれるが自分には才能がないと思い込んでいるが、節々で努力する才能が見受けられるほど努力家でもある。

モフルンはみらいが生まれたときに祖母からもらった一般的なクマのぬいぐるみで、みらいの成長をずっと見てきてみらいと話がしたいとずっと思っていた。
みらいとリコがプリキュアになるために必要な存在で、逆を言えばモフルンがいないと変身できない。プリキュアの妖精にしては出自も特殊で性格もかなり温厚。甘いにおいがするモフ。と言ってストーリー上のキーアイテムを見つけたりする。劇場版は完全にモフルンが主役で変身もする。ただ、人間体は存在しないため日本名はない。

はーちゃんは当初妖精の赤ちゃんだったがストーリーが進むに擦れてその役割が明らかになり、キュアフェリーチェ、日本名「花海ことは」としてリコたちと生活を共にすることになる。後半の戦闘はフェリーチェが戦力の大半を占めている節もあった。

 

2、 ストーリーの流れ
魔法界のエリートの家系に生まれながら魔法の扱いが苦手なリコは日ごろの名誉挽回のため無断でナシマホウ界(現代日本がある世界)に渡り、リンクルストーンという伝説のアイテムを探すため空飛ぶ箒で上空から見つけられないかとやっている最中に森に落下。それを偶然見た朝比奈みらいがモフルンを連れて家を飛び出すところから物語は始まる。

リコとの出会い。魔法界とナシマホウ界でのお互いの異世界文化交流。リンクルストーンを狙う闇の魔法使いドクロクシー一味との闘いまでが前半戦。

ドクロクシー勝利後は前半に引き続きみらいとリコの交流を丁寧に描きつつ、キュアフェリーチェの加入、ムホーという真の敵との闘いそして大切な仲間たちとの別れをドラマチックに演出する後半戦に分かれる。

途中ややネジのとんだエピソードなどもあるが、最終回前の49話はこのブログで言うまでもなくプリキュアクラスタの中では有名となった。

3、 考察
49話は神回とよく言われるが、個人的にはやはり最終回(50話)を推したいところ。
ムホーとの最終決戦を終えて、離れ離れになった仲間たち。モフルンも元のぬいぐるみに戻り、みらいは数年間プリキュアではなかったかのように日常生活に戻っていった。
しかし十六夜が来ると思い出すリコたちと過ごした日々を思い出す。その日は矢も楯もいられなくなり始めてリコと逢った公園で「キュアップ・ラパパ」と涙ながらにリコに会いたいと懇願する。その時、みらいの言葉が奇跡を起こし再びみらいの前にリコが現れモフルン、フェリーチェも復活して再び同じ時を進んでゆく……のが49話のラスト。やっぱりそれなりに文字数かかってしまうぐらいには49話というのはインパクトのある……というか感動的な話だということ。

話は最初に戻って50話は後日談兼新プリキュアお披露目回。プリンセスから魔法つかいへの時までは、バトンタッチ的な要素は春の映画オールスターズが担っていた部分があったが、この魔法つかいプリキュアかあら明確なバトンタッチを最終回で行うということが3作続いている。(令和元年8月時点)


50話は前述のとおり、後日談+新プリキュアのお披露目(3回目)。なぜ再び魔法界とナシマホウ界がつながる事ができたのか。大学生としての日々を淡々と過ごしていたみらいに対し。リコはナシマホウ界ともう一度つながるための研究をしたり、あらゆる種族の人材をスカウトしたりと努力に努力を重ねて現在は魔法学校の教諭として後進の指導にあたっている事。スカウトした人材の中にはかつてリコがみらいと共に見た種族や敵として立ちはだかった者たちもいる事。そういった説明をしながら、新プリキュアのお披露目の為の敵が登場する。この敵こそが中盤で一度は消滅したドクロクシー(ドクロムシー)だった。

颯爽と敵を倒す新プリキュアのお披露目も目を引いたのだが、一番印象に残ったのはこの後。主人公たちの今後の展望を校長が語る。未来は無限の可能性に満ちている的なことを言うのだが、その隣には一度は天に還ったクシィの姿が……!

ここからは完全に自分の想像だが、本編を通じて描かれていたのは「みらいとリコ」=「校長とクシィ」だと思う。


リコが最初に道を踏み外しそうになったのを校長が戻したのは、過去の自分の反省を踏まえての事だったのだろう。ムホーの力に立ち向かうためクシィが闇の魔法に手を染めてからも苺メロンパンを差し入れながら、悠久の時間をたった一人でムホーに立ち向かう可能性を探した。その可能性がリコでありみらいだった。彼女らがムホーを倒し救ったのは世界だけでなく校長やクシィをも救った。最後にクシィが蘇った?事は多分そういうことだったのだろう。