ハピネスチャージ最序盤考察

皆さんこんにちは。僕です。
今回のテーマはハピネスチャージにおける初期の状況の整理と、それにかかわる人物の考察となります。
彼女等はめぐみより前から活躍していたプリキュアですが、最終的に全ての物語を終結させる事が出来たのはめぐみ達ハピネスチャージプリキュアでした。
めぐみ達と彼女達とはどこがどう違っていたのか、今回はその辺も少し考えてみたいと思います。

まずはシリーズの中から明らかになった最序盤の物語を紐解いていきたいと思います。

①レッド星が立ち行かなくなる
まずはこれですね。隕石かなんかによってそれなりの星に成長したレッドの星は消滅とはいかないまでも完全に荒廃した死の星になってしまったという描写でしたね。

②地球に侵攻する(幻影帝国?)※全く別の悪の可能性もある
ここは記憶に少し自信が無いんですが、レッドさんが弟のブルーの星である地球に幻影帝国として侵略をかけるといったシーンです。
これが大体400年位前の出来事とされています。
その理由は荒廃してしまったレッドの星に対し地球で弟は非常に上手い事言っているというのが気に入らないというある種というか完全な逆恨みです。
しかし、この時期にブルーやミラージュが戦っていた存在は別の悪の存在で、その後散発的に表れた悪の一つとしてレッドの幻影帝国があったという解釈もできなくはないです。

③ブルー、プリキュアを誕生させて対抗
400年前にミラージュが既にプリキュアだった事を考えると、他のプリキュアもその前から存在していた可能性があります。
ブルーは地球誕生初期のころから存在していたと仮定すると人類が現れてから人知で解決できない外部からの干渉に対して、プリキュアという超人を神の兵として配置した可能性があります。


④ミラージュがプリキュアとなる

前項③の通り、現在のピカリヶ丘の神社の巫女であったミラージュがブルーに導かれてプリキュアへと変身する事になるのはこのタイミングでしょう。
それと同時に彼女とブルーとの恋愛関係というのも発展していったのでしょう。


⑤ブルーがミラージュに別れを切り出す
ある時期から、ブルーとしてはこのままミラージュとの恋愛関係を続けていくのは神としてどうなんだっていうところと、やっぱり神様と人間って生きてる時間が全然違うよねっていうのもあったのでプリキュアになってもらって悪いけど、君は君の人生を送った方がいいよとか言ったんでしょうね。
まぁ、その判断自体は間違ってないけど、現代風に言えばミラージュはもう結婚を考えてウキウキだったんだろうね。そんでもってそれが次の行動に繋がります。

⑥ミラージュは落胆し、そこをレッドに付け込まれてクイーンミラージュとして幻影帝国の首領となる
ミラージュとしてはブルーからの提案は青天の霹靂でとても受け入れられるものじゃなかったようで、ブルーを愛した事によって身を焦がすような苦しみに囚われた彼女は自暴自棄になったんでしょう。
その心の隙間に幻影帝国を率いるレッドが入ってきたことでプリキュアという超人を幻影帝国に取り込むことに成功した訳ですね。
②で言っていた幻影帝国がこの時点から既に存在しないのかこの時点で初めて地球に来たのかはわかりませんが。


⑦収拾がつかなくなったので、ブルーはクイーンミラージュを含めた幻影帝国をアクシアに封印し、いつからかその管理をブルースカイ王国が行うことになった。
ミラージュさんが幻影帝国とか言う組織で悪い事に加担し始めたのでブルーは困ってしまいつつもこれ以上旧知のミラージュに罪を重ねさせないためにアクシアという箱に幻影帝国ごと封印することに成功ました。
……そう考えると、幻影帝国自体はブルーの能力最大出力で何とかなるという感じだったのかという気もしないでもない。
そうなると、②で戦っていたのは別組織で、⑥で初めてレッド率いる幻影帝国が攻めてきたというも可能性としてない訳ではない感じ。
それで、この後どういう成り行きがあったかは知らないが地球のある地点に存在するようになったブルースカイ王国という場所で、このアクシアという物質がまるでパンドラの箱のような扱いで厳重に保管されていたという状況だったようですね。


⑧長い年月ののち、アクシアから謎の声を聞いたブルースカイ王国の姫、ヒメルダがアクシアの封印を解く。幻影帝国の復活。

先述の③〜⑦の時間から約四百年経った後、アクシアからの懇願の声を耳にしたブルースカイ王国の姫君のヒメルダが保管してあったアクシアの封印を解いてしまう。
これによりクイーンミラージュ率いる幻影帝国は復活する事になりまする。


上記までの①〜⑧までがハピネスチャージプリキュアの舞台となる現代にいたるまでの大体の流れになると思われます。
この時点ですでにプリキュアというのは神の兵的な役割を持って誕生したような感じがします。
なのでハピネスチャージの世界では古代からの伝説の戦士という設定ではなく、量産も可能だったという事がわかります。


次に舞台が現代に移ってからハピネスチャージプリキュアの物語が始まるまでを振り返っていきたいと思います。


①幻影帝国は、世界各地の現代人の中から幹部をスカウト(洗脳)した。
最終話でオレスキートリオが元々ピカリヶ丘の住人であった事が明かされた為、クイーンミラージュとはアプローチの仕方は違うかもしれないが彼らの心の隙間に入り込んで勢力を拡大させた模様。
プリキュアが世界中に配備しなければならなくなったのは世界中で同じような勧誘又は洗脳といったものがあり幻影帝国側の人間が侵略を行うようになったからだろう。
このあたりは一話限りの敵幹部であるモメールがハワイにいたことから推測できる。


②それに対しブルーは世界各地の幹部に対抗するために現地のプリキュアを誕生させた。
アメリカ、インド、ハワイ、フランスなど)
上記の繰り返しになるが、世界中に網を張った幻影帝国に対してブルーは世界中にプリキュアを配備。とはいっても恐らくほとんどがスカウト制かウルトラマン系の様なピンチになったところでプリキュアとしての能力を賦与されて復活……などというストーリーが考えられる。


③同時にブルーはアクシアの封印を解いてしまい、孤独の危機にあったヒメルダの保護を行い、(恐らく)その時点では安全だった日本の大使館(実際に大使館かどうかは不明)に身を寄せ、そこから世界各地のプリキュアを鏡を通して見ていた(世界各地で苦戦があればフォローなどは行っていたかもしれない)
続いてブルーが行ったのはアクシアの封印を解いてしまったヒメルダの保護。
この点についてはアクシアの中に自分の恋人を封印してしまった事やその管理を地球の人間に任せてしまったことへの償いとも読み取れる。
いの一番に幻影帝国に襲撃され機能不全に陥ってしまったブルースカイ王国でヒメルダが一人でやっていけるはずもなく、ヒメルダをなだめたうえで保護下に置いた。
ブルースカイ大使館というあの場所が実際にブルースカイ王国の大使館だったのかどうかは定かではない(ブルースカイ王国関係のエピソードがほとんどなかった為)ともかくここにヒメルダを半ばかくまう形で身を移し、自らもそこを拠点に海外のプリキュアとの情報交換を鏡の部屋を通じて行っていたと考えられる。
勿論、世界各地のプリキュアが苦戦するような場合や幻影帝国の活動情報が変化した際には各プリキュアへの対応を行っていたものと思われる。

④やがて日本(ピカリヶ丘)にも幻影帝国がやってくる。
メインの三幹部とファントムを中心とした戦力での襲来だったのは、恐らくブルーのいる大本営という事が判明してしまったから。


⑤それに対してブルーは氷川まりあをキュアテンダーとして戦力に加えた。
(この時点では恐らく単純に幻影帝国との戦いを依頼したのみ)
氷川まりあがどうしてプリキュアになったのかは全く明かされていないが、可能性としては侵攻してきたチョイアークと渡り合えるぐらいの格闘能力を持っている(氷川道場の実力者)が関与していると考えられる。
封印が解けた後ブルーと言葉を交わすシーンがある為、ブルーとはある程度のかかわりがあると思われる。(※1)


⑥しかし、キュアテンダーはファントムに敗れ消息不明になる。その後その遺志を継いだキュアフォーチュンはブルーとは関わらずに幻影帝国と戦っていた。
テンダーが敗れた事は恐らく神は知ってはいたんだろうけど、復讐鬼と化したキュアフォーチュンには何らかの理由で近づいて無かったように感じる。もしくは知ってても完全に意固地になって一人で戦うのを見守っていたとかね。


⑦このような状況から大森ゆうこキュアハニーをスカウトし、無力感に苛まれていたヒメルダも勇気を振り絞り責任を取る形でキュアプリンセスとして活動を開始する。
とにかくピカリヶ丘の防衛が心もとないのでキュアテンダーと同様の方法で大森ゆうこキュアハニーとして戦力に加え2人体制で対応していたものと思われる。
フォーチュンの戦績がなかなかにいいものだった為、ハニーは外地に出かけて行って他のプリキュアとの共同作戦などを行っていたのだと思う。外地に行った理由としては大森ゆうこの海外の食文化に関する興味もあったものと思われる。
ヒメルダについてはピカリヶ丘で別のプリキュアが戦って幻影帝国に対しての防衛を行っている事は恐らくブルーから聞かされていたものと思われる。
アクシアを開けてしまってから随分経って、自分の立場や心境に一定の整理がついた後ブルーに対してプリキュアとして責任を取りたいという事を述べてプリキュアになったのであろう。
勿論、ブルーの最大限のフォローもあったものだと思われる。

⑧連戦連敗のヒメルダを見かねてブルーがプリキュアの元(愛の結晶)をヒメルダに手渡す。
連戦連敗でも幻影帝国に囚われなかったのは逃げ足が速かったのか、限界になると神が逃がしてくれていたかどちらかだろう。
これは一話でサイアークに対して優勢ではなかったことからも明らかで、フォーチュンにもあの時以外も助けてもらった事があったのだろう。
その時もアクシアの件でおおかた罵声を飛ばされたものと思われる。
そんな状況だったのでプリキュアに志願したひめの精神もだんだんすり減ってきてしまっていた折にブルーはプリキュアの元(愛の結晶)をひめに渡し、「ひめと組んでくれる人間=仲間もしくは友人」を作る事を提案したのだと考える。


※1
Q:キュアテンダー戦がブルーとミラージュが付き合っていた話の前か後か?
A:つまり、キュアテンダーに対してミラージュとの一件は伝えていなかった?

結局のところ「大人」の氷川まりあが戦いの本当の理由を知らされずに戦っていた?
そうなると復活後にブルーとミラーワールドで会話をした時にどんな態度で接していたのか?

恐らく氷川まりあもブルーにプリキュアになってくれと言われて、はいそうですかと機械的に戦っていたのではなく何かしら感じているものがあったのではないか?
ただ、ブルーに対してその事を言えず(もしくは言ってものれんに腕押しだった)ため、ミラージュとブルーの関係性が明らかになるのはめぐみがプリキュアとして大本営の戦力として力を発揮するようになってからとなってしまったのではないか。



今回のテーマである「めぐみとそれ以前のプリキュアとは何が違っていたのか?」というところですが、主人公だからだよと言ってしまえば元も子もないので、まぁ「神様ブルーの距離の違い」かもしれませんね。
幻影帝国侵攻後、ブルーは基本的にヒメルダの保護者として日本の大使館に身を寄せています。鏡があるとはいえ必要以上に海外のプリキュア接触をするという事は恐らく少なかったのだと思われます。
そうなると、近場のキュアテンダーという事になりますが、ブルーは氷川まりあさんに真相を伝えたのでしょうか?
ひょっとしたらキュアテンダーを中心とした反攻作戦なども考えていたのかもしれません。ただ、ファントムにキュアテンダーが封印されてしまった結果、反攻作戦も夢と消えてキュアラブリーキュアプリンセスがある程度の成長をするまで切り出す事が出来なかったのかななどとも考えられますね。


以上、「全然違うんですが……」等のご意見がありましたらコメントください。
対応いたします。