ドキドキプリキュア総評(全体の感想)

スイートの視聴時は「普通の生活をしながら正義のヒーローって女性視点ではどうなんだ?」っていう目線で見ていたので
本放送時は「そもそも音楽なんて専門性無いとみられへんやろ」って感想から時間を経て
「ラスボスを救済した響ってスゲーわ」という手のひら返しを行いました。


スマイルの時は「お、DXシリーズの監督で作画も5か……大正義やな、負ける気せーへん」という視点で見ていたので
本放送時「中盤で失速した揚句、最終回がDX3なんですがそれは……」って感想で
今は「これはこれでいいですね」と手のひら返しをしかかっている状況……。


そんなある一定の視点で見ていた2作品に対して、ドキドキプリキュアはあまり細かい事を考えずに物語を楽しもう。
最終的に完結を迎えるまでは何が言いたいのかを見極めよう。
と、少し大人になった視点で見ていました。

前置きが長くなりましたが……感想を書いていきたいと思います。


最終回が終わって一番の感想は「もう(プリキュアじゃ)ないじゃん」ですかね。
スタート時点ではまだ「ハイスペックな主人公だな」位にしか思ってなかったけど、
トランプ王国関連のなぞ解きをするにあたって、四葉財閥がいないと打つ手なしの冒険活劇をしなければならなくなったため、
いつものご近所の物語から離れてきた印象がありました。

また、マナちゃんが有能に描かれている個所が多く彼女に吹っかけられる無理難題、
明確に痛みや死を意識させる小道具やセリフの数々……と今までのプリキュアとは規模の大きさや構成そのものが違うと思いました。

人間界とトランプ王国が完全につながるという設定(ラビリンスみたいな設定は除く)やジコチュートリオの去就なども
プリキュアシリーズの中では初めての取り組みだったのではないかと思います。

冒頭にも書きましたが次のプリキュアは世界中でプリキュアという存在が認知され組織として成り立っているという話も聞きます。
ドキドキプリキュアでは今まで限られた人間しかプリキュアに触れる事が無かった事象が、
少なくてもあの世界の一国は完全にマナたちをプリキュアとして認識して頼っていくような描写をしている。
そう考えると、もう閉鎖的な空間で人知れず悪の組織と戦うという設定そのものに時代的に無理があるという結論になったのかもしれない。

そうなると、今後プリキュアがクローズアップしていく事柄は何になるのか?
今までが「普通の中学生の生活とプリキュアとして悪と戦う」というハイブリッドの構成だったが、今後は「プリキュアとして悪と戦う女の子を描く」という、
言ってみればおじゃ魔女どれみより以前のスタンスに移行していく事になるのだろうか……。

次のシリーズをどのような視聴の仕方をするかは、また新シリーズが始まったら記載させていただきます。

ただ、流れや道具はあらかた上手く見えたと思いました。

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