スマイルプリキュア#23話感想文【ジョーカーさんの舐めプ】

……そんなわけで今回はバッドエンド王国にカチコミをかけに行きます。
20年とか30年とか前の展開なら、ピエーロ様復活で三幹部大喜び中で浮足立ってるところでの逆転劇もありましたが、完全に迎撃態勢。

「キャンディを助けたければ俺たちを倒すんだな」という三幹部に対し、身構えるハッピー。しかしその前に進んだのはサニー、ピース、マーチ、ビューディ+ポップ。
どうやらハッピー以外は自分達がこの場にとどまり三幹部と対峙しようと考えていたようです。仲間の強い思いに押され、単身ハッピーはキャンディ奪還に向かいます。

ハッピー「絶対に皆で帰る、だから死ぬな」(大意

単身キャンディ奪還に向かうハッピーの後ろでは、三幹部との戦いが始まりました。


①サニーvsウルフルン
まだウルみゆタイムではないようで、ここではサニーが担当します。
戦力的にも、ある程度いい勝負ができそうです。


②ピースvsアカオーニ
戦力的には厳しいですが、カプ厨なので許せる!
金棒を両手で防いだのには正直驚きました。終始逃げに徹すると思ったんですが。


③マーチvsマジョリーナ
かねてから設定されていたマジョリーナ変身が解除。大人の魅力にあふれた魔女になってしまいました。マーチ的にはかなり困る展開ではないでしょうか。ただ、絵ヅラ的にガチババアを殴る蹴るさせられないし仕方ないね。

④ビューティ+ポップvsジョーカー
先週大敗を喫したジョーカーに対しては、スマイルプリキュアの頭脳であるビューティとキャンディの兄であるポップをぶつけます。
上記3名に比べて勝てる確率が極端に低くなっていますが、ビューティもこの前のビューティではありませんので、検討することを祈ります。

単身キャンディの元に向かったハッピーさんもたどり着いた先で、敵の仕掛けたアカンベェにたった一人で挑まなければなりません。
必殺技を移動手段にしてしまったため体力も少ない状況でアカンベェと退治することになってしまい、轟沈。

他の4人も状況はよくありません。マーチに至っては完全に初見です。せめて過去のデータがあれば対応のしようがあるのですが、直球勝負のマーチさんでは話になりません。
逆に、前回の敗北を研究していたビューティさんですら、ポップがアシストに入ってやっと猛攻をしのげる程度。

つーか、ジョーカーさんは余裕があるからって……その……髪とか舐めない方がいいんじゃないですかね……、番組そのものが終わるぞww

サニーも徐々に押され始めます。ピースに至っては圧倒されるばかり。根性があると言ったな、あれは嘘だ。


それでも、キャンディを助けなきゃいけない。
皆で一緒に帰らなきゃいけない。
約束したから。

簡単に諦めるなんてできない……できません!



それぞれここで負けるわけにはいかないと、無いとわかっていても力を振り絞り、OPで流れる岩盤落としや稲妻で反撃、怒り状態になったウルフルンやアカオーニにもしっかり技を叩き込んでねじ伏せます。

魔女さんの多重攻撃に対してはマーチシュートの乱れ打ち、ジョーカーにはゼロ距離ブリザードで何とかご退場いただくところまで追い込みました。

ハッピーは2発目ハッピーシャワー余裕でした。

ここで①キャンディ奪還、②デコルも揃って③女王様復活、④皇帝ピエーロ敗北……。そんな流れなら簡単なんですが、今回は何故か③だけ無い件について(笑)
結果、満身創痍の中プリンセスフォームに変身して、皇帝ピエーロ撃破。

スマイルプリキュアさん達は戦闘のしすぎで体が耐えられなくなって死にますよ?
あと一回熱暴走を起こしたら死ぬと言われた、一時間前のお兄さんみたいに。


とりあえず予定通りプリンセスフォームには変身しました。心に余裕の無い状況での変身だったせいか、この変化に関するコメントは特になし。
皇帝ピエーロを倒してめでたしめでたしという話で今回はおしまい。



……あれ?話が終わっちゃったぞ?

来週からはプリキュア列伝という名の再放送かな〜。
まずは5か〜、妥当やねー。
なんかパルミエ住人みたいな連中予告にいたし。



【細かい感想】

スマイルプリキュア第一部完という感じですかね。
とりあえず、キリ自体は良いところになってると思う。
初代でもイルクーボ達は半年で、後の半年は角澤とかいう連中が喧嘩売りに来てたもの。

むしろそれ以外のシリーズはこの時期の山場ではまだ全然問題解決してない状態の方が多いので、そのあたりは新鮮に映った。


さて、ここからは前回言い残したことも含めて少し長めに尺をとろうと思います。

前回完膚無きまでにジョーカーに敗北を喫し、プリキュアという言葉の重さを知ることとなった5人。

今まで現実を楽観視し過ぎていました、世界を救うスーパーヒーローなら能力は高くて当たり前、自分より強い敵など存在しない。正直部活感覚でしかなかった、5人がキャンディ拉致という事態に至って、自分たちの愚かさに気づくという流れ。

そこから彼女たちはなぜプリキュアになるのかという疑問と向き合うことになります。
キャンディは別の世界の住人で、極端に言えば自分が今まで歩んできた人生と何も関係ない。放置して帰ることだってできる。だからこそ、自分たちがここでどうするかを真剣に考えなきゃいけない。

以前のプリキュアさんたちはそんなことは言いませんでした。
妖精を拉致されている以上、それを奪還して当たり前。
メイジャーランドの兵士だった前作、人の心を第一に考える花咲さん達、ラブ兄貴もシフォン奪還に必死に戦いました。(D輔はすっ込んでろ)

でも、今回のプリキュアさんは違います。ポップが泣いても熟考する時間を選択した星空さんは今までの誰とも違う主人公です。


スマイルプリキュアがよく比較されるのはプリキュア5です。
5人いて、色も同じならば比較は当然の結果でしょう。

このスマイルプリキュアでは5の時にできなかったことをやってるなというのを個人的には感じます。

具体的に言うなら日常生活面について。プリキュア5の人間達は結局は特別な人間です。
りんはスポーツ万能、うららは下級生でアイドル、こまちは上級生の小説家志望、かれんは上級生かつお嬢様兼生徒会長と、その辺を歩いている中学生には無い設定をお持ちです。これに加えて、のぞみやこまち。うららには恋愛描写も絡んできます。この恋愛というのもある程度型にはまっている分、特別感があるような気がします。

上記に対しての日常を描こうとすると、やはり特別な描写になってきてしまい女子中学生の一般的な生活からかけ離れてしまうというのが難点だったように思えます。

スマイルプリキュアでは、最初の展開こそ似たように見えましたがお互いの力関係がフラットであるため、初代やSSのような地に足ついた日常と非日常の対比ができたのではないかと思っています。