スマイルプリキュア第46話【ここへきてネタ出し……?】

バッドエンドプリキュアは自分さえ良ければ、人がどうなってもかまわないという思想の持ち主。「あ」も「ん」も言わせてもらえないうちにバトルが始まりますが、最初から心のリミッターが無い模倣品に分があるようです。

5人を分断して戦わせ、ミラクルジュエル(キャンディ)を破壊せんとポップに迫るジョーカーさん。ポップさんは少しでもプリキュアが戻ってくるまで時間稼ぎをしようと、なぜミラクルジュエルなのかをジョーカーに尋ねます。

ジョーカーは意外にもあっさり答えを言いますが、「ミラクルジュエルでかなえたい願いなど無い」と言い放ちます。全てを怠惰に染めるバッドエンドにおいて、希望の象徴であるミラクルジュエルを壊すことで完全に希望の芽を断つ。ということらしいです。

ピンチになるポップの前にロイヤルクイーンが現れます。
しかし、ジョーカーは高笑いを始めます。なんと、ロイヤルクイーンは先の大戦で故人になっていたというのです。メルヘンランドを守ろうという使命だけが残ったもの……。

そして、ミラクルジュエルの本当の正体は願いをかなえる宝石ではなく、メルヘンランドの女王を生むという繭……。キャンディはロイヤルクイーンの娘であり、次期ロイヤルクイーン!!バッドエンドプリキュアの猛攻をしのぎ切り、正規プリキュア5人も逆転に成功。
何とか現実世界に帰ってくるも、世界はバッドエンドに染まってしまいました。
ジョーカーはピエーロ復活を見届け、完全にピエーロの一部になって退場。

残り2話。

山のような絶望の巨人たちと共に襲いかかるピエーロ相手に、スマイルプリキュアは勝てるのだろうか。
ロイヤルクイーンを呼び出すためのキュアデコルに全てをかけたポップの行動はどうなってしまうのか。

待て次回(笑)




【細かい感想】

物語のは本筋に関することは実はあまり違和感がない。
強いて言うならば、キャンディ関連の情報を女王とリンクさせておけばよかったと思ったが、それはそれでアコ嬢と同じ事になりかねないので難しいところではあるのかもしれない。ならば兄ちゃんとの関係性を重視するとか、やり方はあったのかなと思いましたが。

それ以上にきつかったのが、今回のバッドエンドプリキュアが完全にキャンディ関係の説明をするときの背景画像になってしまったのはいただけなかった。バッドエンドプリキュアを2話使っていくのかと思ったら、正味一話でのお役御免。
ある程度の話が明らかにされている中でのバッドエンドプリキュア襲来ならわかるが、これでは、話題作りか自己満足と言われても仕方がない。

ジョーカーさんも普通に消えましたね。一時期はみゆきの好きな人であるピーターパンなんじゃないかという説が出ていましたが……完全に最後まで悪役を貫いていました。というか、彼がどのような存在なのかが最後まで分からなかったけど。


……やっぱり、ここにきてキャラクターを大事にしていない感じが凄い出ているのが残念。
いろんな設定を作っていろんなキャラクターを出したにしては、どれもこれも中途半端だで一貫性が無いというか……。主役であるみゆき達も歴代の中でも謎の多い主人公だから、余計にその印象が強い。

挙句、一年間戦った三幹部、ジョーカーを退場させ今まで影も形も無かったバッドエンドプリキュア、そして来週は人間体キャンディと「キャラクターの発表会じゃないんだから」と思ってしまうのは一般的なプリキュア好きとしては異端なんですかねぇ……。

1話1話の出来が多い回が多かっただけに、それを繋げる描写をラスト2回で見せていただきたいです。