スマイルプリキュア#32話感想文【じゃんけんは犠牲になったのだ】

前回の続きから。
キャンディーがなまけ玉からだ出したと思ったら、今度はみゆき以外の4人がなまけ玉に飲み込まれてしまいました。目の前のなまけ玉に囚われてしまった4人をみゆきが助けに行くことに。

なまけ玉はいきなり殆どの記憶を消しつつ、怠惰な世界へいざなうという効能があるようです。初めに怠惰ありきで、段々と記憶が消えていく……というような部分も見え隠れしていたので、同人誌でも始まったのかと思いました(笑)

助けに行くと飛び出したみゆきまで怠惰の世界へ飲み込まれそうになったとき、外の世界からキャンディがやってきます。やる気の無いことを言い出したみゆきを一喝し、目を覚まさせます。

目を覚ましたみゆきは変身し、なまけ玉の空間をハッピーシャワーで浄化しようと試みますが、ジョーカーが現れアカンベェとタイマンをはることになってしまいました。
プリキュア一人で隙を作ったり、致命傷を与えることは難しくアカンベェにボコボコにされてしまいます。

また、いつもの通りジョーカーさんの精神攻撃も飛んできます。
過去の出来事を持ち出して、自分達の頑張るという行動に意味などない、だから皆が怠惰になってしまえば悲しいことも苦しいこともなくなる……。

しかし、どんなにボロボロになってもみゆきは諦めません。
「立ち止まってちゃ前に進めない」(大意)
そう言って力を振り絞りますが、強大な敵の前に沈黙寸前。キャンディも前に飛び出しますが不思議なことは起こりません。

もう駄目だと思った瞬間、サニーファイヤーが飛んできました。そこからアカンベェに三色の多弾攻撃。流れ的には当然なんですが、4人の目は覚めてロイヤルクロック起動。
急造のハイパーアカンベェ撃破で何週か遅ればせながらめでたしめでたしになりました。


【細かい感想】

今日の話でなんとなくスマイルプリキュアがどういう方向性で前に進んでいきたいのかがやっとわかった気がします。確かに日常生活の中でみゆきが特出して目立ってるわけではないので、今日のような展開になると「喋らされている」と思ってしまっていたんですが、今日はそんなこと無かった。

去年は個人的に理解しがたかったテーマ(音楽)があったからか、最後までスイートプリキュアがどのような方向性で進んでいくのかがさっぱり分からなかった。(今は解決済み)
だから、リアルタイムで見てて自分は「面白くない」と思っていた。多分それは今言った通りどんな方向性なのかということが全然見えて無かったからだと思います。

さて、今日のスマイルプリキュアに関しても最初は「こないだと同じ話2回目だろ」とか思っていましたが、前半のなまけ玉の効能に前かがみになったり、後半のみゆきの言葉に感動したりと、思っていたよりもよかったと思いました。


確かに。今までのプリキュアさんやヒーローの連中にも世界を怠惰にするという組織と戦ってきた人たちはいました。その度に「そういう世界じゃ悲しみもないかもしれないけど、それは本当の喜びじゃない」という説得をしてきました。それが一番優秀な答えだったし、視聴者もかくあるべきだと思って見ていられました。視聴者の大半はテレビの前の虚構のような悲惨な光景を目にすることなどなかったのだから。

バッドエンド空間をジョーカーは「痛みも苦しみもない世界」と言いました。
今まで散々出てきた設定ですが、現状それがどのような意味を指しているかを視聴者は我が身の近くに置き換えることができるようになってしまっています。

そうなってくると、どうなんでしょう?本当にバッドエンド空間を超えられるのか?
そもそも、本当に苦しい人をバッドエンド空間に行かせないことができるのか?


……う〜ん、書いていて段々混乱してきた。


ともかく、スマイルプリキュアは今までの歴代プリキュアが戦うことを避けてきた相手と戦うことになりそうな感じがしたというのが、今回の話を見た一番の感想ですまる


次回はまたピクシブが盛り上がりそうな予感がしますね……。