緑川なお児

基本情報:
名前:緑川なお
性別:女性
作品:スマイルプリキュア
作中での役割:サッカー部に所属しており、女子からモテる。キュアマーチに変身する。

……というわけで、今回はスマイルプリキュアの「緑川なお」にスポットを当てた記事になります。

基本情報としては上記に挙げた通りで、プリキュアシリーズの中でもあまり歴代のキャラクターには無い個性を持って出てきたのが印象的でした。

女子サッカー部で女の子からモテる。身長が高い。正義感が強い。大家族の長女など、枚挙に暇がありません。


初期ステータスはそんな感じだったのですが、可愛い物好き、虫嫌い、高所恐怖症、大食い、お化け嫌い、短気、大食いなどといった
特殊スキルが付与されていき視聴者を楽しませてくれました(百面相的な意味で)


しかしながら、彼女のもともと持っていた能力については初期に描かれた以降はほとんど描かれることはありませんでした。
そういう意味ではプラスイメージの見せ場があまりないプリキュアだったような気もします。


もう少し詳しく見ていきたいと思います。「緑川なおちゃん」の個人回についてです。
基本的には個人回は1キャラ約5なので、それらの話を振り返っていきたいと思います。

4話:初変身
なおちゃんは6人兄弟の長女です。兄弟たちをバッドエンドから救うためにプリキュアに変身することになります。
風の力を持つプリキュアとして、圧倒的な早さを見せつけました。この時点では正義感が強い描写もシャープに書かれていました。

11話:昆虫回
プリキュア5人が小さくなってしまい、学校の花壇のような場所で冒険する回でした。
なおちゃんは昔から昆虫が苦手ということで、自分より大きいサイズになった昆虫を見て終始卒倒気味でした。
結局話が終わってもご都合主義に苦手は克服できませんでした。
全体を見回すと、この辺りからなおちゃんへの個性の押しつけ……いや、特殊スキルの付与が行われたのではないのかなと思います。

18話:運動会
5人組でクラスのリレーに出るも、最後でなおちゃんが転んでしまう回。
まぁ、もしかしたらこれはやよいちゃんメインの回だったのかもしれない。カウント間違えていたらコメントで教えてください。
とにかく、ここでも転んだのが良かったのか悪かったのかはワタクシ的には悩むところです。
転ぶことで現実を上手に見せているという向きもあるが、これだとあまりにもなおちゃんが報われないと思うんですよね……。

38話:子どもになる回
プリキュアが子どもになってしまうという回。映像やセリフ回し的にはよかったのだが、
一番の問題はなおちゃんの絶対的なシーンが無いこと。
一応、最初は家族でやる鬼ごっこを背伸びして否定して、最終的にはもう少し付き合ってやるかっていう流れになってるのは見ててわかるんだけど、
もう少しなおちゃん本人にクローズアップしてもええんやで(ニッコリ

42話:誘拐
母親が出産のため、家の事を任されたなおちゃん。
しかし、後が無いマジョリーナはなおちゃんの弟達を誘拐しキュアマーチを倒そうとするという回。
なおちゃんの家族にかける思いが痛いほど伝わってくる回ですが、この時点になるとなおちゃん自身に家族想いというプラスイメージ以外は、
なぜかマイナスイメージの個性が付与されまくっているのでこれで押すしかない印象がありました。

また、40話でいきなり三幹部がぐう畜ぐう畜アンドぐう畜になるという急展開についていけなかった自分がいました。
今まで遊んでいたのにいきなり殺そうとするのはいかんでしょ。


このように……各個人回を振り返ってみましたが……なんかあんまりいい感想言ってないですね。むしろ辛辣すぎるます。それは何でかというのが次の話です。もう少しだけお付き合いください。



結局、スマイルプリキュアは5人全員の話か個人回しか作ってないんですよね。
一応、なおちゃんが絡む回であかねと張り合う話があるけど、あれも基本的には5人全員を見せようとしているしね。
ついで言うならあの話は全く意味がわからん。ノリだけですべてを終わらせようとしている感じがするんだよねぇ……やよいちゃんとかナチュラルにはぶられてるし……。

話がずれましたが、そのような状態なので2人とか3人とかの話が一切無いんですよね。
でも、それってちょっとおかしくないか?
たとえば5人いたら全員が全員包み隠さずお互いの本音をぶつけ合えるのだろうか……。

前述のあかねとなおが絡む話も、張り合う2人に対して思うところがありながらもみゆきはそれを声に出せないでいた。
ただ、そういうものって特定の2人とか3人とかになったら少しは違う側面を見せるもんなんじゃないの?って思うんですよね。
プリキュア5で言うところののぞみとりん、かれんとこまちのようなシーンも見たかったです。(それをかたくなに避けていたようにも見えますが)


もちろん、そんなコンセプトで作られてはいないから結果的にあのような5人を均等に押すような形になったと思うんだけど、
せっかくキャラクター作って声優さんに命を吹き込んでもらってるメインキャラクターなんだから、もう少しやりようがあったんじゃないかと思うんですよね。

結論としてはスマイルプリキュア総評と同じになっちゃうんだけど、なおちゃんに関しては作中でいいイメージが少なすぎた(
そもそもなおちゃんの個性が見られる話が少なかった)と思っています。


それと、最近知ったんだけど声優さんが「あまり目立たなくて寂しい」みたいなことが文章としてどっかの媒体に乗ってるそうですね。
こういうのはコラとかの可能性もあるから、はっきり言うべきじゃないんだけど、もし本当ならかなり残念。

いや、声優さんではなく声優さんにそんなことを言わせてしまったアニメの作り手の方。
細かいニュアンスはわかんないけど、これってよっぽど。


この言い方もアレだけど、もっとなおちゃんの私生活の部分を見てみたかったです。変な意味じゃなくて(汗)キャラが読めないの辛いです。

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