ふたりはプリキュアMH感想文

去年買ったDVDBOXを見終えましたよと言う話。
例によって1年近くかかっていますが、気にしてはいけないと思います。

初めは「二年目は……フラグ…」と思っていましたが、見終わった後は存外二年目も悪くないなと思うような出来に仕上がっていました(手のひら返し)。

この作品以降、中学二年生というのはプリキュアの基本設定になっていくわけですが、現実世界とリンクしていて今では新鮮に感じられます。また、なぎさやほのかの二人や、それを取り巻く人々が、2年間の間に成長している事を描いているのは、本当にうまいなあと感じました。


今回MHを見たことで、自分がシリーズ通じて視聴したプリキュアは無印・MH・SS・フレッシュ・スイート・スマイルの6つになりました。他のシリーズもバラバラですが見ている回もあり、「プリキュア見てます」という裏付けがとれるぐらいのレベルにはなっているんじゃないかと思います。

その中で無印MHは自分がプリキュアを見たいと思った理由である、ヒロインと日常が一番描かれているシリーズだという事を感じました。本格的に推敲し始めたシリーズがスイートとスマイルだったということもありますが、原点回帰を熱望する人たちの気持ちが少しだけわかったような気がしました。ただ、現実世界の中学生をモチーフにしているので、10年前と今とでは質が違うかもしれませんが……。

50話見たのにこの感想文の短さでは怒られてしまうので、少しキャラクターについて一言二言感想でも……。
無印の時の感想と多少重複する場所があるかもしれませんが、ご了承ください。



なぎさ:

現実世界の中学生がアニメになったようなキャラクターだと思います。
プリキュアのコンセプトを約30人のプリキュアの中で唯一体現している存在で、現在に至っても「原点にして頂点」などと謳われているのは伊達じゃありませんね。
自分もこの思想には追従したいところがあります。なぎさ以降のプリキュアで現実性があったプリキュアとなると相当限られてくるのではないでしょうか。
あくまでも現実にいそうな中学生を2年間描き切ったことそのものに、プリキュアとしての価値があり、後続を生み出すほどのインパクトを持てたのではないかと思うのです。


ほのか:

ほのかはなぎさとは逆で、アニメに登場する美少女というカテゴリーだったような気がする。今では珍しくもなんともないが、理系ヒロインなるアニメヒロインの歴史の一つに位置していて、現実味のある中学生であるなぎさと、融合して物語を作っていくかとういうのは、実は結構大変だったんじゃないかと思う。結局なぎさがメインで、一歩引いたところにほのかがいるという作品の構図は、両方を均等にたたせることのむずかしさを表していたんじゃないかと思う。


ひかり:

2年目から登場したひかり。クイーンの命と言う設定だが、そう言った不思議な要素を日常生活を前面に押し出すことで極力避けていたように思える。人間的なシーンを描いたか所は少なかったが、2年目もなぎさとほのかを前面に出していたシナリオだったので、そこまで違和感は無いように感じた。しかし、ほのかよりもSF色が強くなってしまい現実生活をあかねさんのタコカフェで終始バイトをするということで誤魔化していたようにも見受けられるのは残念でした。